出エジプト③               ~エジプト脱出後の軌跡(奇跡)~

旧約聖書出エジプト記 第13章)より抜粋


    ~ 中略 ~


さて、パロが民を去らせた時、ペリシテびとの国の道は近かったが、
神は彼らをそれに導かれなかった。
民が戦いを見れば悔いてエジプトに帰るであろうと、
神は思われたからである。
 ※ペリシテびとウィキペディアより引用)
  ペリシテ人は紀元前13世紀から紀元前12世紀にかけて
  地中海東部地域に来襲した「海の民」と呼ばれる諸集団を
  構成した人々の一部であり、エーゲ海域とギリシア
  ミケーネ文明を担った人々に起源を持つと考えられている。
   現在のヨーロッパ諸語では、ペリシテ人とは
  「芸術や文学などに関心のない無趣味な人」の比喩として
  使用される。
   古代イスラエルの主要な敵として知られ、
  聖書の『士師記』や『サムエル記』で頻繁に登場する。

 

神は紅海に沿う荒野の道に、民を回らされた。
イスラエルの人々は武装してエジプトの国を出て、上った。


    ~ 中略 ~


旧約聖書出エジプト記 第14章)より抜粋


    ~ 中略 ~


それでパロは戦車を整え、みずからその民を率い、
また、えり抜きの戦車六百と、
エジプトのすべての戦車および
すべての指揮者たちを率いた。


    ~ 中略 ~


モーセが手を海の上にさし伸べたので、
主は夜もすがら強い東風をもって海を退かせ、
海を陸地とされ、水は分かれた

イスラエルの人々は海の中のかわいた地を行ったが、
水は彼らの右と左に、かきとなった。

エジプトびとは追ってきて、パロのすべての馬と戦車と騎兵とは、
彼らのあとについて海の中にはいった。

暁の更に、主は火と雲の柱のうちからエジプトびとの軍勢を
見おろして、エジプトびとの軍勢を乱し、
その戦車の輪をきしらせて、進むのに重くされたので、
エジプトびとは言った、
「われわれはイスラエルを離れて逃げよう。
主が彼らのためにエジプトびとと戦う」。

そのとき主はモーセに言われた、
「あなたの手を海の上にさし伸べて、
水をエジプトびとと、
その戦車と騎兵との上に流れ返らせなさい」。

モーセが手を海の上にさし伸べると、
夜明けになって海はいつもの流れに返り
エジプトびとはこれにむかって逃げたが、
主はエジプトびとを海の中に投げ込まれた

水は流れ返り、イスラエルのあとを追って海にはいった戦車と
騎兵およびパロのすべての軍勢をおおい、
ひとりも残らなかった

しかし、イスラエルの人々は海の中のかわいた地を行ったが、
水は彼らの右と左に、かきとなった。

このように、主はこの日イスラエルをエジプトびとの手から
救われた
イスラエルはエジプトびとが海べに死んでいるのを見た。

イスラエルはまた、主がエジプトびとに行われた大いなる
みわざを見た。
それで民は主を恐れ、主とそのしもべモーセとを信じた。

 ※ナイル川から紅海に注いだ“酸化鉄”
  “アヌンナキ”が操るUFOにより
  人工的に発生した強磁場により、海が割れて
  『海が割れるのよ~♪』状態になった。
   イスラエルの人々は木製の大八車のようなものなどの
  軽装備(鉄製なし)だったので、磁場の影響を受けず
  進むことができたが、エジプト軍の戦車および装着して
  いた鎧も鉄製であったため、磁場の影響を受け、
  イスラエルの人々を追えず、身動きが取れなくなった。
   イスラエルの人々が紅海を渡りきった後
  “アヌンナキ”が磁場を弱めたので、エジプト軍も後を
  追って紅海を渡ろうとするが、磁場が弱まったことで、
  割れていた海も元に戻りエジプト軍は海にのまれた
   鉄製の鎧は水に浮くことができず、溺死した。

 

旧約聖書出エジプト記 第15章)より抜粋


    ~ 中略 ~


さて、モーセイスラエルを紅海から旅立たせた。
彼らはシュルの荒野に入り、三日のあいだ荒野を歩いたが、
水を得なかった。

彼らはメラに着いたが、メラの水は苦くて飲むことができなかった。
それで、その所の名はメラと呼ばれた。

ときに、民はモーセにつぶやいて言った、
「わたしたちは何を飲むのですか」。

モーセは主に叫んだ。
主は彼に一本の木を示されたので、それを水に投げ入れると、
水は甘くなった
 ※ことわざ『酔いざめの水は甘露の味』の『甘露』のこと。


    ~ 中略 ~


こうして彼らはエリムに着いた。
そこには水の泉十二と、なつめやしの木七十本があった。
その所で彼らは水のほとりに宿営した。


旧約聖書出エジプト記 第16章)より抜粋


    ~ 中略 ~


イスラエルの人々の全会衆はエリムを出発し、
エジプトの地を出て二か月目の十五日に、
エリムとシナイとの間にあるシンの荒野にきたが、
その荒野でイスラエルの人々の全会衆は、
モーセとアロンにつぶやいた。

イスラエルの人々は彼らに言った、
われわれはエジプトの地で、肉のなべのかたわらに座し、
飽きるほどパンを食べていた時に、
主の手にかかって死んでいたら良かった。
あなたがたは、われわれをこの荒野に導き出して
全会衆を餓死させようとしている」。
 ※不平不満を口にする現代人にも通じるように思う。

そのとき主はモーセに言われた、
「見よ、わたしはあなたがたのために、天からパンを降らせよう
民は出て日々の分を日ごとに集めなければならない。
こうして彼らがわたしの律法に従うかどうかを試みよう。」
 ※北朝鮮などの共産主義国家にみられる配給制にも似ている。
  君主に従うものは、平等に配給を受けることができると・・・


    ~ 中略 ~


そこで主はモーセに言われた、
「あなたがたは、いつまでわたしの戒めと、律法とを守ることを
拒むのか。見よ、主はあなたがたに安息日を与えられた。
ゆえに六日目には、ふつか分のパンをあなたがたに賜わるのである。
おのおのその所にとどまり、七日目にはその所から出てはならない」。

こうして民は七日目に休んだ。

イスラエルの家はその物の名をマナと呼んだ。
それはコエンドロの実のようで白く、
その味は蜜を入れたせんべいのようであった。
 ※コエンドロウィキペディアによるとコリアンダーの別名)
  地中海東部原産で、各地で古くから食用とされてきた。
  高さ25 cm程度。葉や茎に独特の芳香がある。
   また、熟した果実にはレモンにも似た香りがある。
   ⇒ せんべいとはウェハースのイメージで、
     ウェハースに“マナ”を挟んで食したと考えられる。

モーセは言った、
「主の命じられることはこうである、
『それを一オメルあなたがたの子孫のためにたくわえておきなさい。
それはわたしが、あなたがたをエジプトの地から導き出した時、
荒野であなたがたに食べさせたパンを彼らに見させるためである』
と」。

そしてモーセはアロンに言った。
「一つのつぼを取り、マナ一オメルをその中に入れ、
それを主の前に置いて、子孫のためにたくわえなさい」。
 ※イスラエル3種の神器の一つ“マナのつぼ”前方後円墳の形)
  日本の3種の神器の一つ“勾玉”と対になっている。
  “マナのつぼ”は子宮(母体)を表し、“勾玉”は胎児を表す。
  参考までに、下図の左側が“マナのつぼ”(イメージ図)、
  右側が“勾玉”。

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そこで主がモーセに命じられたように、
アロンはそれをあかしの箱の前に置いてたくわえた。

イスラエルの人々は人の住む地に着くまで四十年の間マナを食べた。
すなわち、彼らはカナンの地の境に至るまでマナを食べた。


    ~ 中略 ~


旧約聖書出エジプト記 第19章)より抜粋

イスラエルの人々は、エジプトの地を出て後三月目のその日に、
シナイの荒野にはいった。


    ~ 中略 ~


モーセが民を神に会わせるために、宿営から導き出したので、
彼らは山のふもとに立った。

シナイ山は全山煙った。
主が火のなかにあって、その上に下られたからである。
その煙は、かまどの煙のように立ち上り、
全山はげしく震えた。

ラッパの音が、いよいよ高くなったとき、
モーセは語り、神は、かみなりをもって、
彼に答えられた。

主はシナイ山の頂に下られた。
そして主がモーセを山の頂に召されたので、
モーセは登った。


    ~ 中略 ~


旧約聖書出エジプト記 第20章)より抜粋


    ~ 中略 ~


  ~ ここから十戒 ~
    ※『教育勅語 -12の徳目-』にも通じるものが・・・

『あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。』
あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。
上は天にあるもの、下は地にあるもの、
また地の下の水のなかにあるものの、
どんな形をも造ってはならない。
  ※マリア像もキリスト像も、これに矛盾しないか?・・・

『それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。』
あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神であるから、
わたしを憎むものは、父の罪を子に報いて、
三、四代に及ぼし、わたしを愛し、わたしの戒めを守るものには、
恵みを施して、千代に至るであろう。

『あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。』
主は、み名をみだりに唱えるものを、
罰しないでは置かないであろう。

安息日を覚えて、これを聖とせよ。』
六日のあいだ働いてあなたのすべてのわざをせよ。

『あなたの父と母を敬え。』
これは、あなたの神、主が賜わる地で、
あなたが長く生きるためである。

『あなたは殺してはならない。』

『あなたは姦淫してはならない。』

『あなたは盗んではならない。』

『あなたは隣人について、偽証してはならない。』

『あなたは隣人の家をむさぼってはならない。』
隣人の妻、しもべ、はしため、牛、ろば、
またすべて隣人のものをむさぼってはならない。


    ~ 中略 ~


旧約聖書出エジプト記 第21章)より抜粋
(後のハムラビ法典ユダヤ教聖典『タルムード』に影響か?)


    ~ 中略 ~


人を撃って死なせた者は、必ず殺されなければならない。


    ~ 中略 ~


自分の父または母を撃つ者は、必ず殺されなければならない。

人をかどわかした者は、これを売っていても、
なお彼の手にあっても、必ず殺されなければならない。

自分の父または母をのろう者は、必ず殺されなければならない。


    ~ 中略 ~


旧約聖書出エジプト記 第24章)より抜粋


    ~ 中略 ~


ときに主はモーセに言われた、
「山に登り、わたしの所にきて、そこにいなさい。
彼らを教えるために、わたしが律法と戒めとを
書きしるした石の板をあなたに授けるであろう」。
 ※イスラエル3種の神器の一つ十戒石板』(2枚組)。
  日本の3種の神器の一つ『ヤタの鏡』(2枚組)と対。
   どちらも2枚そろって価値をなす。
  『ヤタの鏡』は“鏡合わせ”という奥義がある。
  これが『古事記』と『日本書紀』を併せ読みするという
  奥義につながる(日本の秘密の歴史)。
   また、『鏡(かがみ)』は、『』の中の
  『(我)』(エゴ、私利私欲)を取り除けば、
  心のうちに『かみ』が現れるという“教え”を秘めている。
   十戒』のように直接的な言い方をするのがイスラエル式、
  『かがみ』のように間接的な言い方をするのが日本式。

そこでモーセは従者ヨシュアと共に立ちあがり、
モーセは神の山に登った。


    ~ 中略 ~


旧約聖書出エジプト記 第25章)より抜粋
 (聖なる棺【アーク】神輿の起源と、神社の起源)


    ~ 中略 ~


また、彼らにわたしのために聖所を造らせなさい。
わたしが彼らのうちに住むためである。

すべてあなたに示す幕屋の型および、そのもろもろの器の型に従って、
これを造らなければならない。


    ~ 中略 ~


彼らはアカシヤ材で箱を造らなければならない。
長さは二キュビト半、幅は一キュビト半、高さは一キュビト半。

あなたは純金でこれをおおわなければならない
すなわち内外ともにこれをおおい、
その上の周囲に金の飾り縁を造らなければならない。

また金の環四つを鋳て、その四すみに取り付けなければならない。
すなわち二つの環をこちら側に、二つの環をあちら側に
付けなければならない。

またアカシヤ材のさおを造り、
金でこれをおおわなければならない。

そしてそのさおの側面の環に通し
それでをかつがなければならない

さおは箱の環に差して置き、それを抜き放してはならない。

そしてその箱に、わたしがあなたに与えるあかしの板
納めなければならない。
 ※“あかしの板”=“十戒石板”


    ~ 中略 ~


かくして、イスラエルの人々は、モーセとアロンに導かれて
新天地である『カナン』の地にたどりついた。
 ここから古代イスラエル王国の歴史が始まる。
が、モーセはカナンの地には入れなかった。
モーセの消息はここで記録から消える・・・だが、
日本の古文書(竹内文書など)に続きがあった・・・?

 


      ~ つづく ~